雰囲気エロス 「真珠の耳飾りの少女」
真珠の耳飾りの少女(Girl with a Pearl Earring)
前提として、コリンファースもスカヨハも好きだからだいぶ補正補正のゆるゆる感想ですにゃ。
フェルメールの真珠の耳飾りの女ができるまでの話をコリンファースとスカヨハで。
と言っても話は全部創作。
マスオさん的立場のフェルメールが若い美しいメイドのグリートへ、師弟のような関係のようで手を出す。
(出してはいないんだけど、もう出してるみたいなもん。)
妻は芸術の感性が薄いこともあり、周りがフェルメールとグリートの事をはやし立てるのもあり、その関係に嫉妬。娘たちも嫉妬。そして激怒。
一枚の絵から1つの物語を、妄想するって楽しいねえ。
そんなことしてたら、ただでさえ美術館に滞在時間長めなのに、
1日かかっても出られなくなりそうだけどそんな見方もいいね。
いやー、この映画はフェルメールの絵が動いてるかのような世界と、苦悩してるフェルメールのふつふつと湧くエロスがたまらない。
アトリエのシーンなんて色彩も光の加減もフェルメールの絵の世界のままだったし、
森でグリートとお肉屋さんの青年がデートするシーンとかも、とっても構図が美しくてうっとりでした。
そして奥手な変態フェルメール。
創作活動と興味と美への執着。
そこにあまり愛は感じられない。
フェルメールは妻と子沢山な描写があったけど愛は感じられない。
ストレス発散、気分転換程度にしか思っていなさそう。
でもグリートへの愛も感じられない。
グリートへは美しいものへの執着と弟子(?)としての勝手な期待。程度なのかな。
結局のところ臆病とかなんとか言って、ずるい立場だよねえ。
それがいいのだけどさ。
美に執着するあまり本能に従ってしまう。
悪気はないんだよね。美しいものに惹かれるだけ。
終始雰囲気エロスを感じたのだけど、決して直接的な描写はなくて…
あ、うそ一箇所あった。
フェルメールがグリートにピアスの穴を開ける描写。
あれは、、、あんなのはもう手を出してるとカウントするよ。
その後グリートはそんな事実を打ち消したいかのように、お肉屋さん彼との初体験。
そんな流れも良きでした。
そして、事あるごとにコリンファースが挑発的に、スカヨハのピュアな目線を絡め取っていく。
視線の交わり方が色っぽくて、そんなことを繰り返しているうちに私を手に入れられてしまったの。。。
「あなたは私の心まで描いた、、、。」
100分ってちょうどいい観やすい尺で、フェルメールの世界に入り込みたい方におススメです(´ ▽` )💓
ではこの辺りで。